令和6年度 越田市長の施政方針に対する総括質問
1.市立小中学校体育館への空調設備の整備について
- 耐震化への影響について
- 完成時期と整備手法について
小中学校体育館への空調設備における設計料として3,080万円が計上されました。
どの学校も築年数が40年50年以上経過しています。耐震工事を行ったとは言え体育館は柱が少ないので耐震性に問題が無いのか確認しました。
また密閉性についても確認をし、もし密閉性が不十分とわかれば個別工事を行うことも確認できました。
令和7年度に工事が行われ令和8年度には全小中学校体育館の空調を利用できるようになります。
2.民間プールを活用した水泳授業の試行実施について
- 民間プールへの移動手段について
- 民間プールの供給体制について
- 学校プールの利活用について
- 地域の開放プールのあり方について
民間プールを活用した水泳授業の試行実施では398万円が計上されました。
清和台中学校区(清和台小学校・清和台南小学校・養護学校)で実施されます。
教員の働き方改革の一環で水泳の授業はスイミングスクール等の専門的な指導を受けることが子どもたちにとても有益になることは想像できます。
民間プールは屋内で1年を通して利用できることや、休業日を活用して授業を行うことができることを確認できました。
未利用となる学校プールの有効活用策としてスケートボードができるよう提案しました。
3.市立学校のあり方検討について
- 検討結果を出す時期について
市立学校のあり方検討では48万円が計上されました。会議が6回開催されます。
学校規模や学級規模について議論されるわけですが6年前の時には通学距離の話もされました。
平成28年度11月に策定されました、川西市公共施設等総合管理計画では40年後の令和37年に公共施設の延べ床面積を20%削減する目標を立てられました。
総延べ床面積の約40%を保有しる学校教育系施設では約10年前の17万0,317.28㎡から約30年後には13万2,884.6㎡と3万7,432.68㎡減らす計画となっています。小中学校約5校分です。
市立学校のあり方検討会議が踏み込んだ議論となることを期待いたします。
4.文化・スポーツ分野等で頑張る子ども・若者の支援について
- テニス教室を継続する考えについて
- 文化・芸術作品の展示の拡充について
- 横断幕や表敬訪問の基準を設けることについて
文化・スポーツ分野などで頑張る子ども・若者の支援として85万円が計上されました。
川西市出身の元テニスプレーヤーである奈良くるみさんの協力でテニス教室が開催されます。
一人でも多くの子どもがテニスの魅力やスポーツの楽しさを知るきっかけになることを期待しています。
奈良くるみさんは川西市民スポーツ賞を受賞されています。世界ランク32位の実績もあり、令和4年9月に引退されましたが、現在も日本テニス界のために活躍されています。
テニス教室は令和6年度のみに留まらず、次年度以降も本人の意向を確認した上で継続して頂きたいと思います。
阪急川西能勢口駅からみつなかホールに向かう阪急電車高架沿いを、阪急宝塚駅から宝塚大歌劇場へ向かう「花のみち」とまでは言いませんが、緑色のフェンスの有効活用を提案しました。
5.スポーツ施設のあり方検討について
- 川西市として現状のスポーツ施設の認識について
- あり方検討のプロセスについて
令和6年度においては市民温水プールと総合体育館のあり方についての検討が始まります。
市民温水プールにつきましては民間のフィットネスジムやスイミングスクールへ移行できるのであればするべきと提案しました。
総合体育館においては現地建て替え若しくは旧文化会館へ移設と提案しました。
中学校クラブ活動の社会移行を進めるためには、同時にスポーツ環境の整備が重要になってくると考えます。
6.旧川西高校跡地へのグラウンド整備について
- 地域の声について
- グラウンド整備に向けての規模について
- ナイター照明整備について
- 人工芝グラウンド整備の可能性について
令和6年度予算においても、旧川西高校跡地へのグラウンド整備に向けて850万円が計上されました。
近年においては増加傾向とはいえ、日本では人工芝や天然芝のグラウンドが世界と比べると極めて少ないと言われています。
土のグラウンドが予定されていて、ナイター照明は整備されません。
明峰中学校や川西南中学校の第二運動場など、将来的な人工芝グラウンド化なども含めた幅広い議論を提案しました。
7.旧南部処理センター解体及び跡地整備について
- 売却に向けての考えについて
- 防災機能の具体について
- スケートボードや3×3ができる環境整備について
旧南部焼却センター解体及び跡地整備として令和8年までの総額13億7,800万円の内、令和6年度予算には8億2,410万円が計上されました。
防災倉庫を整備されようとしています。長年の課題が解決されることも踏まえて着実に前に進めてほしいです。
8.財源確保に向けた取り組みについて
- 義務的経費の削減に向けての取り組みについて
- 受益者負担見直しの市民の反響について
令和6年度予算においては財政調整基金から5億円、減債基金から約19億円、特定目的基金から約9億円の合計約33億円を取り崩すとされています。
令和4年度決算では経常収支比率が98.5%、義務的経費(人件費・扶助費・公債費)比率は50.6%と川西市の財政は硬直化していると認識しています。
令和6年度予算は既存事業や受益者負担の見直しによって対前年度比で1億1,000万円を生み出した予算編成となっています。
引き続き次の時代につけを残さない財政経営を求めます。
越田市長の所信表明では「事業を未来に向けて継続的に実施していくためには、財源確保の議論を避けて通ることができません。」と言われました。
更に「健全な財政なくして、持続可能なまちづくりはありません。」と続けられています。
令和6年度予算は出生数の減少が今後加速することが見込まれる時代に入り、あえて厳しい現実を直視することを表明するなど、越田市長の覚悟が見えた予算でありました。
持続可能なまちづくりは、越田市長だけがその責任を背負うのではなく、議決機関である市議会にも同じ責任があると考えます。